B-mountainのブログ

日々、感じたことや考えたことの覚えとして開設しました。

求人倍率の謎

4月21日の日本経済新聞の記事によると、求人の統計は募集した企業の本社所在地の求人数に積算されるんだと。

東京が本社所在地の全国区企業が、復興需要に対処すべく東北で求人しても東京の求人として積算されると。「なんじゃそれっ?」

で、今現在の勤務地域別求人倍率は特に東京を含む大都市が高い訳ではなく、1位から並べると福島、宮城、福井、愛知、富山、香川、岡山、三重、岐阜、島根と続く。

過去の求人統計には勤務地域情報が残っておらず、過去実績との厳密な比較は出来ないと。

因みに東京は15位、大阪は34位。1位2位の福島と宮城は復興需要の影響と考えられるが、3位以降はイメージとかなり違う。

アベノミクスによる今回の経済回復局面では求人需要が地方にも拡大しており、景気回復のまだら模様が薄れているらしい。

我が国も労働集約型産業の時代があり、地方から集団就職の時代がありました。その頃は求人倍率も実態を表していたが、人や荷物の移動インフラが発達するに連れ、求人統計と実態が乖離して行ったのだろう。

今やWebを通じて情報や業務成果も行き来し、企業の拠点で勤務する必要の無い職種も増えている。

毎年20万人の移民政策とか考える前に、やるべきことが色々あるのではないだろうか。