B-mountainのブログ

日々、感じたことや考えたことの覚えとして開設しました。

漆の歴史って5千年も

さいたま市の遺跡から、漆の樹液を採取した跡が残った木が出土。年代測定をしたところ、約4900年も前のものと判明したとの記事があった。

記事によると、木の幹の表面に一周する筋状の傷が9段残っており、同時期に作られた漆器も出土したと。

更に、漆の木を栽培して樹液を採取して漆器を製品化した一連の過程が分かる貴重な資料だと。

約5000年前の縄文時代に、漆の木を栽培して樹液を採取して漆器を製品化ですか。

これまでのものより500年も遡る資料なんだそうです。

えーっ、4500年前に漆器が製造されていたと既に判明していたんですね。

歴史の授業で教えられた縄文時代は、狩猟採取の不安定で貧しい生活で、原始人に毛の生えた程度のイメージでした。

近年の研究で、穀物の栽培も始まっており、色々な装飾品も作られていたと判り。

それら装飾品の加工には相当な手間と時間がかかることから、確実に食料が確保され貯蔵できるくらい豊かでないと、装飾品まで手が回らない筈と言われています。

それでも原始人+アルファのイメージを払拭出来なかったんですが、漆の栽培漆器の製造ってことで、かなり文化の高い生活があったとイメージ一変です。どんな漆器を作っていたのか興味津々です。